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住宅ローン審査落ちたらどうする?原因特定と再審査への対策法

住宅ローン審査に落ちた通知を見て不安そうな表情で相談する日本人夫婦とテーブル上の書類・ノートパソコンの様子

念願のマイホーム計画を進めていた矢先、金融機関から届いた「否決」の通知。正直、この通知を見た瞬間は頭が真っ白になりますよね。

この「否決」という事実は、決してあなたの人格を否定するものではなく、「現時点の条件では少しリスクがありますよ」という金融機関からのメッセージに過ぎません。

この記事では、

ポイント

  • 審査落ちの直後に絶対に避けるべき「致命的なNG行動」が分かる
  • 金融機関が決して明言しない「審査落ちの4大原因」を詳細に把握できる
  • 自分で原因を特定するための「信用情報開示」の具体的な手順と見方が分かる
  • 再審査を通過するための「具体的な改善対策」と「最適な再申込タイミング」が分かる

 

要チェック

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住宅ローン審査落ちた時どうする?まず分析

否決の連絡が来ると、どうしても焦って「A銀行がダメなら、B銀行なら通るかも!」「審査が甘い銀行はどこだ?」と、すぐに次の行動を起こしたくなってしまいますよね。その気持ちは痛いほど分かりますが、ちょっと待ってください。ここで焦って動くのは非常に危険です。

ポイント

審査に落ちたのには必ず理由があります。その理由(原因)を突き止めずに動くのは、お腹が痛い原因が食中毒なのか盲腸なのかわからないまま、適当に胃薬を飲むようなものです。

もし原因が違えば、薬の効果がないどころか、かえって状況を悪化させてしまうかもしれません。まずは深呼吸をして、冷静に「なぜ落ちたのか」を分析するところから始めましょう。

やってはいけないこと:すぐ次の申込

複数の金融機関への住宅ローン申込書に手を伸ばしかけている日本人男性と警告サインで「連続申し込み」の危険性をイメージした写真

審査に落ちた直後、一番やってはいけないのが「原因もわからず、手当たり次第に他の金融機関に申し込むこと」です。これをやってしまうと、本来なら通るはずだった将来の審査まで通らなくなってしまう恐れがあります。

なぜ「連続申し込み」がダメなのか?

実は、私たちが住宅ローンやクレジットカードなどに申し込んだという事実は、「申込履歴」として個人信用情報機関に6ヶ月間記録されますこれは、審査に通ったか落ちたかに関わらず、申し込んだ事実そのものが記録されるのです。

もし、短期間に複数の銀行(例えば3社も4社も)に申し込みをしている履歴があると、審査担当者はどう思うでしょうか?

  • 「あ、この人は短期間にいろんな銀行に申し込んでいるな」
  • 「他社で断られた理由が何かあるんじゃないか?」
  • 「相当お金に困っていて、資金繰りに焦っているのではないか?

このように、ネガティブな不信感を抱かせてしまう可能性が非常に高いのです。これを業界用語的に「申込みブラック」と呼ぶこともありますが、焦って次を申し込むこと自体が、新たな審査落ちの原因になりかねません。いわば「自分で自分の首を絞める」行為になってしまうのです。

ここに注意

まずはストップ!

「数打ちゃ当たる」は住宅ローン審査では絶対に通用しません。否決通知を受け取ったら、まずは「何もせず立ち止まる」ことが、将来の承認への確実な第一歩です。

審査に落ちた4つの理由とは

銀行の担当者に「なぜ落ちたんですか?」と聞いても、「総合的な判断です」としか答えてくれません。これは彼らが意地悪をしているわけではなく、審査基準の公開を避けるためのマニュアル通りの対応だからです。

しかし、審査落ちの理由はブラックボックスではありません。国土交通省の調査などからも分かるように、金融機関が見ているポイントは明確です。否決の理由は、論理的に以下の4つのカテゴリに大別できます。

理由 概要
1. 返済能力・属性 年収に対して返済額が多すぎる、勤続年数が短いなど。
2. 信用情報 過去の延滞履歴、異動情報(ブラックリスト)など。
3. 物件の担保評価 物件自体の価値不足、法律違反(違法建築)など。
4. 健康状態(団信) 持病や病歴により団体信用生命保険に入れない。

1. 返済能力・属性の問題(返済比率オーバー)

金融機関が最も重視するのは「貸したお金を完済まで滞りなく返してくれるか」です。ここで重要になるのが「返済比率(返済負担率)」です。一般的に、年収に占める年間返済額の割合が30%〜35%を超えると審査は厳しくなります。

注意が必要なのは、この「年間返済額」には、これから借りる住宅ローンだけでなく、自動車ローン、カードローン、スマホの分割払い、リボ払い、奨学金など、全ての借入れが含まれるという点です。「住宅ローン単体なら余裕」と思っていても、車のローンが残っているせいでオーバーしてしまうケースは非常に多いです。

実際、多くの金融機関が融資を行う際に考慮する項目として「完済時年齢」「健康状態」「借入時年齢」などに加え、「返済負担率」を重要視していることが公的な調査でも明らかになっています(出典:国土交通省『令和5年度 民間住宅ローンの実態に関する調査』)。

2. 個人信用情報の問題

いわゆる「ブラックリスト」の状態です。過去にクレジットカードの支払いを3ヶ月以上滞納したり、債務整理をした経験がある場合、「異動」という記録が残ります。これがあると、通常の銀行ローンを通すのは極めて困難になります。

また、うっかりしがちな「携帯電話本体代金の分割払い」の遅れも、立派な信用事故として扱われます。

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携帯電話の支払いを忘れてしまう人は注意しましょう。

3. 物件の担保評価の問題

意外と知られていないのがこれです。あなた自身の年収や信用情報が完璧でも、購入しようとしている物件に問題があれば審査は通りません。

  • 再建築不可物件:今の法律では建て替えができない土地
  • 違法建築:建ぺい率や容積率をオーバーしている建物
  • 旧耐震基準:昭和56年以前の古い基準で建てられたマンションなど

こういった物件は、万が一あなたが返済できなくなった時に銀行が売却して資金を回収することが難しいため、担保としての価値が低いと判断され、融資を断られることがあります。

4. 団信(健康状態)の問題

最後が見落としがちな「健康状態」です。多くの民間住宅ローンは、「団体信用生命保険(団信)」への加入を融資の必須条件としています。つまり、健康診断の結果や持病(糖尿病、高血圧、うつ病など)で保険会社の審査に通らないと、自動的に住宅ローンの審査も否決となってしまうのです。

信用情報の開示が必須の理由

銀行やカード会社をイメージしたアイコンの前で、申込書類フォルダに手を伸ばす日本人の手元をクローズアップした写真(信用情報を確認するイメージ)

「自分は借金なんてしてないし、真面目に生きてきたから関係ない」と思っている人ほど、一度確認してほしいのが「個人信用情報の開示」です。金融機関が本当の否決理由を教えてくれない以上、自分で証拠を集めて推理するしかありません。

日本には主に3つの信用情報機関(CIC、JICC、KSC)があり、それぞれ加盟している会社の種類が異なります。

機関名 主な加盟企業 チェックすべきポイント
CIC

(シー・アイ・シー)

クレジットカード会社

信販会社

カードの支払遅延、リボ払い残高、スマホ分割払い
JICC

(日本信用情報機構)

消費者金融

ネット銀行の一部

キャッシング利用履歴、消費者金融での借入
KSC

(全国銀行個人信用情報センター)

銀行

信用金庫

銀行ローンの延滞、官報情報(自己破産など)

「銀行の住宅ローンに落ちたんだから、銀行が加盟しているKSCだけ見ればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、それは間違いです。

金融機関は審査の際、CRIN(クリン)と呼ばれるネットワークを通じて、これら3つ全ての機関の情報を相互にチェックしています。つまり、銀行の審査担当者は、あなたが過去にクレジットカード(CIC)で延滞した事実や、消費者金融(JICC)で借り入れがある事実も把握できるのです。

「5年前にうっかり引き落とし口座にお金を入れ忘れていた」といった些細なミスが、今の住宅ローン審査に致命的な影響を与えている可能性もあります。

ココがポイント

3社すべての開示が鉄則

本当の原因を突き止めるために、面倒でも「CIC」「JICC」「KSC」の3つの機関すべての情報開示を行うことを強くおすすめします。現在はどの機関もインターネット(スマホ)や郵送で1,000円程度で手続き可能です。

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これが真っ白なら素晴らしいです!

団信が盲点となるケース

年収も十分ある、過去に延滞も一度もない。それなのに審査に落ちた…という場合、真っ先に疑うべきは「健康状態と団信」です。

住宅ローンの審査は、実は「2階建て」の構造になっています。

  1. 銀行による審査:年収や勤続年数、返済能力を見る(お金の審査)
  2. 保険会社による審査:健康状態で団信に入れるかを見る(体の審査)

この2つは別々に行われます。もし銀行の審査(1階部分)がOKでも、保険会社の審査(2階部分)で「この健康状態では保険を引き受けられません」と判断されれば、結果として「住宅ローン否決」の通知が届きます。

銀行側は「保険会社の審査に落ちたから」とは言わず、単に「否決」としか伝えてくれないことが多いのが厄介な点です。

参考

もし過去3年以内に入院や手術をした経験がある、あるいは現在通院中で薬を飲んでいるといった場合、それが原因である可能性が非常に高いです。この場合、いくら頭金を増やしても意味がありません。「団信に通るための対策」へと舵を切る必要があります。

勤続年数や転職直後の影響

「勤続年数」も審査の重要項目の一つです。一般的には「勤続1年以上」や「3年以上」を申込条件としている銀行が多いですね。「転職したばかり」というのは、金融機関から見ると「収入が継続するか未知数」というリスク要因になります。

特に以下のようなケースは厳しく見られがちです。

  • 異業種への転職:全く未経験の職種についた場合、収入の安定性が低いと判断されやすい。
  • 雇用形態の変更:正社員から契約社員、派遣社員、あるいは歩合制の強い職種へ変わった場合。
  • 独立・起業:会社員から自営業(個人事業主)になった直後は、実績(確定申告書3期分など)がないため、審査のハードルが劇的に上がります。

参考

キャリアアップならチャンスも?

ただし、看護師や薬剤師などの専門職での転職や、同業種でヘッドハンティングされて年収がアップしたような前向きな転職(いわゆるキャリアアップ)であれば、考慮してもらえる可能性があります。その際は、職務経歴書や雇用契約書を追加資料として提出し、「収入の安定性」を積極的にアピールすることが重要です。

住宅ローン審査落ちた、どうする?再審査の道

ここまでで、審査に落ちた原因がある程度見えてきたでしょうか?原因がわかれば、対策は立てられます。「じゃあ、具体的にどうすれば通るの?」という疑問に対して、明日から実践できる対策を見ていきましょう。焦らず一つひとつクリアしていけば、再審査の扉は必ず開きます。

既存借入の完済後にすべき対策

もし「他の借金(車のローンやカードのリボ払いなど)」が原因で返済比率オーバーになっているなら、それらを完済するのが一番確実な解決策です。親御さんに頭を下げて一時的に立て替えてもらうなどしてでも、借金をゼロにする価値はあります。

重要テクニック:「完済証明書」をもらう

ここで一つ、絶対に覚えておいてほしい重要なテクニックがあります。それは、「完済証明書(残高証明書)」を必ず発行してもらうことです。

あなたがATMで借金を全額返済しても、その情報が信用情報機関(CICなど)のデータに「完了」として反映されるまでには、通常1〜2ヶ月ほどのタイムラグがあります。その間に住宅ローンの再審査を申し込んでしまうと、銀行側はデータを見て「あ、まだ借金が残っているな」と判断してしまい、また否決されてしまうのです。

これを防ぐために、「確かにこの日付で完済しました」という証明書を借入先の会社から発行してもらい、住宅ローンの再審査書類に添付して提出しましょう。これが「私は身綺麗になりました」という最強の証明になります。

参考

使っていないカードも解約を

現在使っていないカードローンやキャッシング枠がある場合も要注意です。実際にお金を借りていなくても、「枠」があるだけで「いつでも借金できる状態=潜在的な負債」と見なされ、審査で不利になることがあります。今後使う予定がないカードやキャッシング枠は、思い切って「解約」手続きをして、物理的に枠を消滅させるのがベターです。

団信否決の対策:ワイド団信

健康状態が原因で一般の団信に入れなかった場合、すぐに諦めるのは早いです。「ワイド団信」という選択肢を検討してみましょう。

ワイド団信とは、引受条件緩和型団体信用生命保険の通称で、その名の通り「持病がある人向けに審査基準を緩和した団信」です。高血圧、糖尿病、肝機能障害など、一般の団信では謝絶されやすい病気でも、ワイド団信なら加入できるケースが多くあります。

ただし、デメリットもあります。それは「金利の上乗せ」です。一般的に、住宅ローンの適用金利に年0.2%〜0.3%程度が上乗せされます。例えば3,000万円を35年返済で借りた場合、月々の返済額が数千円アップするイメージです。コストは少し上がりますが、マイホームという夢を実現するための「必要経費」と割り切れるなら、非常に有力な手段です。

フラット35という選択肢

「団信にも入れない」「勤続年数が1年未満だ」「自営業で収入が不安定だ」。そんな「属性」や「健康」に悩みがある方にこそ検討してほしいのが、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する「フラット35」です。

フラット35には、民間の銀行ローンとは異なる大きな特徴があります。

フラット35の大きなメリット

  • 団信への加入が「任意」:これが最大の特徴です。健康状態に不安があって団信に入れなくても、住宅ローン自体を組むことが可能です。(※団信に入らない場合は、借入金利が0.2%引き下げられます)
  • 「人」より「物件」を重視:申込者の勤続年数や雇用形態よりも、「購入する家が長く住める良い家か(技術基準を満たしているか)」を重視する審査基準です。

もちろんデメリットもあります。変動金利に比べて金利がやや高めであることや、団信に入らない場合は万が一の際に借金が残るリスクがある(別途、民間の生命保険で備える必要がある)点です。

しかし、民間の銀行で全滅だった人でも、フラット35なら審査に通ったという逆転劇は数多く起きています。まさに「最後の砦」とも言える存在です。

次いつ申し込む?6ヶ月待つ理由

対策が決まったとして、再審査を申し込むベストなタイミングはいつでしょうか?基本的には、前回の申し込みから「6ヶ月以上」空けることを強くおすすめします。

これは冒頭でお話しした通り、信用情報機関に登録された「申込履歴」が消えるのを待つためです。この履歴が消えれば、次の銀行はあなたが過去に審査落ちしたことを(基本的には)知る由もありません。真っさらな状態で審査を受けることができます。

ただし、この6ヶ月間をただボーッと待つだけではもったいないです。この期間を「対策を実行するための準備期間」と捉えましょう。

  • コツコツ貯金して頭金を100万円でも増やす。
  • 他の借金を完済して身軽にする。
  • 転職したてなら、勤続実績を積む。

半年間しっかりと準備を整え、「以前の私とは違いますよ」と胸を張れる状態を作ってから挑むことで、銀行側の印象も大きく変わり、承認確率はグッと高まります。

借入額や物件の見直し

もし、どうしても返済能力(年収)に対して希望額が高すぎる場合は、計画自体の見直しが必要かもしれません。「身の丈に合った借入」に修正するのです。

対策アプローチ 具体的な内容
頭金を増やす 親や祖父母からの資金援助(贈与税の非課税枠活用)をお願いしたり、期間を空けて貯蓄で自己資金を増やし、借入額を減らす。
物件を変える エリアを少しずらす、新築から中古物件へ視野を広げる、広さを少し我慢するなどして、物件価格そのものを下げる。
収入合算をする 配偶者の収入を合わせる(ペアローンや連帯債務)ことで世帯年収を上げ、返済比率を下げる。ただし、離婚時のリスクなどは考慮が必要。

「どうしてもこのエリアのこの新築じゃなきゃイヤだ!」という気持ちも痛いほどわかります。ですが、無理やりギリギリのローンを組んで、その後の生活が返済地獄になってしまっては本末転倒です。

予算を少し下げることで、かえって毎日の生活にゆとりが生まれ、家族と笑顔で過ごせる時間が増えるかもしれません。これも一つの「賢い選択」です。

住宅ローン審査落ちた、どうするかの結論

まとめとなりますが、住宅ローンの審査に落ちたからといって、あなたの人間としての価値が否定されたわけでも、マイホームの夢が完全に消えたわけでもありません。

この診断結果を感情的にならずに真摯に受け止め、原因を特定し、適切な対策(借金の完済、ワイド団信の検討、フラット35への切り替え、頭金の増額など)を一つひとつ講じていけば、道は必ず開けます。

6ヶ月間しっかりと準備をして、万全の状態で再チャレンジしましょう。その先には、きっとあなたとご家族が安心して暮らせる素敵なマイホームが待っているはずです。私も応援しています!

要チェック

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※本記事の情報は執筆時点での一般的な目安であり、個別の審査結果を保証するものではありません。正確な情報は各金融機関の公式サイトをご確認ください。また、税務や法務、契約に関する最終的な判断は、税理士や司法書士などの専門家にご相談ください。

  • この記事を書いた人

S

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